なぜ苦しいことばかりなのか、なぜこんなにぎゅうぎゅうなのか、どうして砂浴びができないのか、どうしてメイは何もつつけなくて遊ぶことさえできないのか。…わからない。ずっと耐えている。
人が鶏舎に入ってくるたび驚いて逃げる子は、少し歩いただけでハアハア息をする。雛たちのなかには足の裏だけでなく、羽毛の無い腹周りも、座ったときに地面について赤く炎症を起こす子もいた。
横たわったまま立てない雛や体が小さく元気がない雛以外が幸せそうかというと、もはやそんな状態ではない。すべての雛が汚い地面の上で自分の重さに耐えかね苦しんでいた。
体重2350g
代替肉への移行を求める署名
日本だけで一年間に肉用に殺される雛の数は年間6億9500万羽(2019年度)です。これほどの犠牲は必要のない時代に、もはやなっています。代替肉は史上空前の勢いで加速しており、世界的な経営コンサルティング会社ATカーニーは、2040年には「肉」市場における培養肉・代替肉の占める割合は60%になるだろうと予測、現在の畜産由来の肉は実に40%にまで低下するだろうと分析しています。今年に入ってケンタッキー・フライドチキンはアメリカと中国で植物性フライドチキンを販売、続いてバーガーキングもドイツで植物性チキンナゲットの販売を開始しました。企業の選択は動物を殺した肉だけに限る必要はなくなっています。ぜひ署名にご協力ください。
【署名】ファストフードさん!鶏肉を代替肉に切り替えて! https://www.change.org/savechickens
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。
・水を与えずに(飲めないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・餌を与えずに(食べられないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・過密な状態で飼育する行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・雛を餓死、衰弱死させる行為(第44条1項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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