日増しにメイたちの体重は増えていく。体が重くなった分、起き上がれなくなったり、足が悪くなったり、歩くのが難しい雛が増えていくようだ。
長い時間転んで起き上がれないでいたた雛は、人に起こしてもらうと、羽毛が少し剥げているのがわかった。起き上がろうとして何度ももがいたのだろう。けれども起こしてもらった雛はじきにまた倒れる。倒れた時にいつも起こしてもらえるわけではない。なんといっても鶏舎の中には数万の雛がいるのだ。気づかれないことのほうが多い。起きられない雛たちは、死を待つしかない。
体重218g
工場型養鶏の拡大
1964年に日本全国で飼育されていた「肉用鶏」は1,317万羽。それがいまは1億3,800万羽。一戸当たりの飼養羽数は624羽から61,434羽へと増加しています。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。従業員は故意に虐待をしているのではなく、オーナーがそのような環境を用意し、行わせているということです。
・暑さにより健康及び安全を脅かされる場所に閉じ込める行為(第44条2項)
・暑さを放置し死に至らしめる行為(第44条2項)
・衰弱して水や餌を食べられない雛に水や餌を与えない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させ死に至らしめる行為(第44条2項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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