人間は毎日、メイの仲間の死体を集めた。雛たちのいる群れの中に分け入って、死んだ子たちを集めて回る。メイたちは、とにかく歩き動き回る人間が怖かった。だからできるだけ走って逃げようとしたが、足の悪い雛、逃げ遅れた雛は運悪く蹴られることもある。たくさんの雛があちこち逃げ回るので、人間にとっては雛にあたらずに歩くことがむずかしいのだ。
そうやって集められた死体を人が鶏舎の外に持っていった。
時々酷いけがをした雛がいる。そういう雛は身をかばうようにして隅のほうにいる。皮がはがれて、血が出ている。痛々しい。
体重368g
怪我
原因は定かではありません。ただ、大人の鶏の場合と違って幼い雛同士でこのような激しいツツキや争うが出ることは考えにくく、鶏舎のパーツや器具によるものではないかと考えられます。
治療はされません。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。従業員は故意に虐待をしているのではなく、オーナーがそのような環境を用意し、行わせているということです。
・日常的に雛を蹴ったり踏んだりし、その結果怪我を負わせたり死なせたりする行為(第44条1項または2項)
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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