メイたちの体重は、鶏舎に来たときの16倍以上になった。大きくなった分、大きな子が動かない子を踏んでしまうこともあった。しかし体が大きいからといって雛たちは健康とは限らず、体を重たそうにゆすり、ヨロヨロと足取りが不安定な子が目立つ。
そして目に見えて小さな子にはただ殺される運命が待っていた。
体重672g
換羽
毛が抜けている雛がいますが、これはひよこの羽毛から鶏の羽に変わる換羽です。1-6週齢にかけて白い羽根に変わります。換羽の時期は採卵鶏の雛などと同じですが、体重は3.7倍もブロイラー種は重たくなっています。
過密
数万羽の雛が収容される鶏舎の中は広く、場所によって過密具合が異なります。しかし出荷前にはほとんどどの場所が足の踏み場もないほどになります。日本における出荷時の平均飼育密度は1平方メートルあたり16羽(体重2.9kgで換算)。非常に高いものとなっています。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・雛を餓死、衰弱死させる行為(第44条1項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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