地面は大きくなる雛たちの糞を吸収し、日に日に汚く、固まっていった。給水管から水漏れすることもめずらしくなく、その下の地面は糞とノコクズと水が混ざってどろどろとさらに不潔になった。その付近にいる雛たちはどろどろの中で過ごさなければならなかった。あきらかに雛はそこに座ることを嫌がっている。雛はお尻が濡れるのが嫌いだし、メイたちの腹回りの羽毛は生えておらず、直接皮膚に糞が触れるからだ。まるで商品になる肉以外はどうでもよいかのように、メイたちは羽毛が薄いのだ。
清潔さをたもつための砂浴びも、もう長いことできずにいた。
体重1570g
雛の羽毛
ブロイラー種の雛は腹周りに羽毛がほぼありません。全体的にブロイラー種以外の鶏とは違い、地肌が見えている部分が多いです。これには「品種改良」、や栄養条件、敷料の状態などの環境条件などが考えられています。本来羽毛で守られるはずの肌がむき出しとなるため、損傷のリスクがあり、感染症にもかかりやすくなります。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。
・水を与えずに(飲めないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・餌を与えずに(食べられないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・雛を餓死、衰弱死させる行為(第44条1項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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