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4日齢 起き上がれないヒナ

日がたつにつれ、メイの周りには、足が曲がって、歩くことも難しい雛が目立つようになった。

骨格異常からひっくり返ると起き上がれなくなってしまう雛もいる。そんな雛は一度転ぶと自力で起き上がることはできない。従業員が気がついて雛を立ち上がらせることもあったが、またすぐに転んでひっくり返ってしまう。鶏舎には数万羽の雛がいるので、ひっくり返っていても気付いてもらえないことは珍しくない。誰も起こしてくれる人が来ず、そのまま死んでしまうこともあった。

今日も昼頃になると鶏舎の気温が上がった。メイたちはじっと暑さに耐えている。

体重111g


骨格異常

足が広がりまともに立てないひよこ

跛行(はこう)や歩行困難、足のねじれ、脛骨形成不全症、脊椎すべり症などによる「脚弱(きゃくじゃく)」は、ブロイラーでは一般的な疾患です。脚弱の割合についてはさまざまな報告があります。一般的なブロイラー種の14%~50%が脚弱というデータや、脛骨形成不全症が24.22%で観察されたというものや、40.8%に明確な歩行異常が認められたというものなどがあります。

温度調整は不可能

口を開け、羽を浮かせ少しでも涼しくなろうとするひよこたち

この日齢であれば28度ほどが適正温度ですが、夏場の鶏舎でこの温度を保つことは困難です。メイがいるのは、窓がなく換気扇で外気を取り入れるウィンドウレス鶏舎。気温の調整がしやすいと言われますが、実際には35度を超えることもあります。

動物愛護法に違反した行為

動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。
・暑さにより健康及び安全を脅かされる場所に閉じ込める行為(第44条2項)
・暑さを放置し死に至らしめる行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させ死に至らしめる行為(第44条2項)


4日齢のメイたち、少しづつ混み合ってきているように見える
座り込むメイ
たった5日で、、成長が早い

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