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泣 怒

44日齢  過密過密過密・・・

こんなに密集した中で1時間でも過ごすのは辛い。しかし雛たちはあと6日、ここで我慢しなければならない。鶏舎の中の状況は悪くなることはあっても良くなることはなく、ますます過密になり地面は糞で汚れ、メイたちの体も汚れていった。重たい体を支える足の裏の炎症は、さらにひどくなっていく。

粉塵とアンモニアがただよう中、メイが見る景色はどこまで行っても同じ。逃げ場はない。雛たちにとって生きることは忍耐を重ねた時間が過ぎること。しかしメイたちがこんなにも耐え続けそれでも生きていることを、壁の外にいる誰一人として気にもとめていない。

体重2580g

鶏肉産業の環境と人への害

鶏肉産業が吐き出す問題は温室効果ガスだけではありません。地球はま水不足の問題に直面していますが、カロリーごとの鶏肉の水使用量は、小麦やオート麦のような穀物よりも約6倍大きく、ほとんどどの植物製品よりも大きいものになっています。

さらに2050年には抗生物質多用による薬剤耐性菌の影響による死亡者数が1000万人になると予測されていますが、鶏肉産業の使用する抗生物質の量は環境破壊の王様といわれる「牛肉」産業の2倍です。(抗生物質耐性菌は新型コロナよりはるかに大きなリスクをもたらすと専門家は警告しています)

畜産業における抗生物質耐性菌の問題 https://www.hopeforanimals.org/environment/amr-livestock/

動物愛護法に違反した行為

動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。
・水を与えずに(飲めないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・餌を与えずに(食べられないとわかっていて放置する)衰弱させる行為(第44条第2項)
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・過密な状態で飼育する行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・雛を餓死、衰弱死させる行為(第44条1項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)


羽が茶色く汚れてしまっている44日齢のメイたち

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