ここへ来てから一週間がたった。メイの体重は来た時の4倍以上に増えた。一羽一羽の雛が大きくなるにつれ、鶏舎は狭くなっていくが、それでもまだメイは人間の手のひらにのるほどの大きさしかなく、周囲には動き回ることのできるスペースがあった。
雛たちの糞で地面が汚れていき、最初の日にふかふかなふとんに思えた床のノコクズは少しずつ固まり始めている。
サラサラの場所を探してメイたちは砂浴びをしている。
体重187g
床の状態
一般的にブロイラー養鶏では雛を出荷(屠殺)するまで、床に敷かれたノコクズなどの敷料の交換は行われません。そのため日齢がたつにつれて敷料は糞を吸収し、汚れていきます。
それに伴い鶏舎の空気もしだいに悪化していきます。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。従業員は故意に虐待をしているのではなく、オーナーがそのような環境を用意し、行わせているということです。
・暑さにより健康及び安全を脅かされる場所に閉じ込める行為(第44条2項)
・暑さを放置し死に至らしめる行為(第44条2項)
・衰弱して水や餌を食べられない雛に水や餌を与えない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させ死に至らしめる行為(第44条2項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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