この日齢だと26度くらいが適切な温度だが、今日の気温は33度。暑そうに口呼吸している雛もいる。
メイの周りには足を伸ばしたまま曲げられない雛や、犬のようにお座りしたまま動かない雛が目立つようになった。脚をハの字に大きく広げたままの雛は、つばさを使い這って地面を進む。もう少し気温が低ければ、体力を消耗せずにすんだのに。
雛たちは傷を負っても病気で苦しんでも、治療されず痛みに耐えるしかなかった。自然に怪我が治るかあるいは、弱って死ぬ日まで。
体重250g
脊椎すべり(骨の異常)
脊椎すべりとは、脊椎骨の変形やずれにより、脊髄圧迫と後部麻痺を引き起こします。ブロイラーの品種改良が要因です。足関節で体を支え、お座りのような姿勢をとったまま歩行困難、または歩行不能となり、翼で移動しようとします。
怪我
なにか自然には起こり得ないような怪我をした雛を目にするようになってきます。従業員が何らかの作業を行う際に、逃げ遅れ怪我をしたものと思われ、血を流していることもあります。治療はされません。
動物愛護法に違反した行為
動物の愛護及び管理に関する法律では鶏は愛護動物にあたります。今日もメイたちは、動物愛護法違反の虐待を受けている可能性があります。従業員は故意に虐待をしているのではなく、オーナーがそのような環境を用意し、行わせているということです。
・怪我をした雛を治療しない行為(第44条2項)
・暑さにより健康及び安全を脅かされる場所に閉じ込める行為(第44条2項)
・暑さを放置し死に至らしめる行為(第44条2項)
・衰弱して水や餌を食べられない雛に水や餌を与えない行為(第44条2項)
・弱ったり疾病を抱える雛を治療せずに衰弱させる行為(第44条2項)
・糞尿が堆積した場所で動物を飼育する行為(第44条2項)
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